「いい子にして待ってんだぞ」
 そう言って、私の頭を撫でてくれたのは誰だったっけ。
 猫はうとうとしながら考えた。あの、骨張った、大きくて優しくて温かい手のひら。感触なら思い出せる。ぐしゃぐしゃと、猫が嫌がるのを無視して、いいじゃんか。と笑っていたのは誰だったのか。
「いい子に、してるのにな」
 溜め息は闇に溶け、隣りで眠る狼の寝息だけが、狭い部屋に広がっていた。

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猫を主人公にした話しで中編が一本書けそうだ。けど、書く気力がない……

2006/10/17 〔擬人化〕


get-up-and-go

 世界が、終わる事を望んでいた、昨日までの僕。
 世界が、君と僕だけを残して消えればいいと望む、今日からの僕。
 どちらがより正しいのだろう?

get-up-and-go

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少女といっしょにいたいのに、周りがそれを許さない話。最終的に少女が死ぬんじゃないかな(なんて終わり方!)

2006/10/27 〔単発〕


get-up-and-go

 ちくしょう、と呻いた声は隣りでしゃがみこむ少女の耳に届いたのか。少年が慌てて彼女を見ると、少女はにこり、いつもと変わらない優しい笑みをうかべる。
 そのほほ笑みに、少年は心が痛んだが、押し殺すようにぎこちない笑顔を作った。笑ったって、仕方ないのに。
「絶対、君を守るから」
 言葉に意味がないのは分かってる。でも、言葉にしないと自分の心が折れてしまいそうで、とてつもなく不安になるのだ。
 少女の手を強く握る。体温のない冷たい指。
 泣きたくなるのをこらえ、少年は顔を逸らす。我慢出来なくなり、立ち上がった。
「ちょっと、見てくる」
 ここから動かないよう少女に伝え、少年は外を伺うと割れた窓から飛び出した。
 残された少女はただ微笑み、少年が出て行った窓をじっと見つめていた。

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とか。少女の命狙われて、それを必死に回避する少年。でも少女はアンドロイドとかね。守る必要はないっていう。

2006/10/27 〔単発〕


二人の関係が崩れた時

 違う、と彼は否定の言葉をつぶやいた。
 私は違わない、と何度も強く言い聞かす。
 違う。違わない。違う。違わない。違わない、絶対、違わない。
 彼はうつむく。違う、とつぶやきながら。右手で、左腕をきつく握りながら。
 私は見上げる。違わないの。言いながら、彼の右手をほどく。そんなにきつく握ったら、腕を痛めてしまう、と。
「私は、あなたが、好き」
 しっかりと、彼の目を見つめながら言う。こんなのはただの自己満足だ。まるで、自慰行為。
 泣き出しそうな彼の頬に指を当て、そっと唇を落とした。彼は何も言わず、目をつむる。
「大好きなの」
 つぶやいた声は、思ったよりも小さかった。

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あー、あ。

2006/10/30 〔薬漬殺人鬼〕


学園パロ設定

異世界の子たちで学園物をやるとしたら……(設定としては高校生)
・オカマのウィンスさんはもちろん教師。英語か、保険医。
・クイールは数学っぽ。あ、アイツおバカな子だった。じゃあダブリの先輩で(ああ)
・マリアはもちろん生徒。オカマのウィンス先生とちょう仲悪い
・椿くんも生徒。なんかしらないけど先生たちに可愛がられてる
・万は先生だなぁ。保険医!保険医!(ね、携帯の変換機能に保険医しかないからとりあえず放置しといたけど、本当は保健医なんじゃないの……?/いいの?あってるの?)
・翼……あ、先輩か。学年3位以内に入ってる頭いい先輩
・李も先輩。学年トップ。翼と同じ学年かなぁ。そんで生徒会長とかやってそう
・桜は椿くんと同い年で、けっこう頭良い。10番以内っぽそう
・ローズは李たちと同い年で、あんまり学校に来てなさそう。出席足りてんの?平気なの?と心配されてる(桜に)
・陽は友達ときゃあきゃあ騒いでそう。誰々がかっこいいだの、誰と誰が付き合ってるだの、噂大好きっ子。で、時々気に入らない子と喧嘩したりね。そんなかんじそんなかんじ
・恵は李といっしょに生徒会役員やってる。副会長か、書記。頭良い
・華品くんはねー、学校来たり来なかったりが激しそう。今日は体育あるから来たー。今日は数学あるから行かないー。担任の希壱先生に怒られてればいいと思うよ
・希壱は先生。社会の歴史担当。でも体育も好きそう。背はちっこそうだなぁ
・詩那は、え、えー? 全然学校に来てない子。むしろ退学しようとしてそう。あの子が学校に通うとは思えない……
・デイくんは、アレだ、学校で飼ってるうさぎ的なアレ(こんな可愛くないの飼いたくない)

ちなみに、マリア・クイールが一年(一年からダブってんのか……)、桜・椿・華品・詩那・陽が二年、翼・李・ローズ・恵が三年かな
んで、マリア・クイール・椿はおバカさん
赤点ばっか(マリアは英語だけ赤点、ほかはギリギリセーフ、とかだと笑える)

いいな、書きたいな

2006/10/31


単純バカとお堅いメガネ

 男が首を傾げた。何を言ってるのか理解できない。そういう表情を浮かべながら。
「なんで考えなきゃいけないんだよ」
 男の言葉に、女は深い溜め息を吐く。首を左右に振ると、長い緋色の髪が揺れた。こめかみに手を当て、視線を落とす。
「だってそうだろ? 旦那様に言われたやつを、ぶっ殺せばいい。考える必要なんかねぇだろうが」
 がしがしと頭をかき、男は女を見る。何をそんなに悩むのか。のどまで出かかった言葉を飲み込み、わっかんねぇなぁ、とつぶやいた。
 ズボンのポケットに手を入れれば、錠剤が指に触れる。
 男はあまり、薬を飲まない。
 一回に与えられる量は決まっているが、それらを全て飲んだのは最初の仕事の時のみだ。それからは自分の気分次第で量を決めている。
「泣いてんのか?」
 顔を上げない女を覗きこんだらみぞおちに拳を入れられた。彼女の仕事ぶりからは考えられないぐらい、ひどく弱い力で。

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薬漬キャラを考えてみた。
単純おバカな殺戮魔と、お堅いメガネの冷酷者。男も女も、互いを思ってるけど、口にしない仲、とかね(わあ、出た悲恋)。
男のイメージは無双のりょうとう、女は特になし。おバカに合わせるとしたら、堅物かな、とね。そんな感じだ。で、男の事が好きな少女がまたいたりしてね。ワオ片思いまみれ!

2006/11/05 〔薬漬殺人鬼〕


薬漬に新キャラ投入

 コンコン、とノックをする。と同時にドアを開けた。『医務室』と書かれた8畳ほどの部屋は、壁一面棚で囲まれている。
 ウィンスはそれらに目もくれず、棚と棚に挟まれた薄汚れたベッドの上で丸くなる塊を蹴飛ばした。
「起きて」
 声を発したところで、塊が目を覚まさないのを分かっていながら、ウィンスはいう。足は布団に埋まったままだ。
「アイシャ、薬ちょうだい」
 もそり、と塊が動く。ぼさぼさの灰色の髪の毛が布団からはみ出た。それからゆっくりと、時間をかけて右腕も出てくる。
「3ばんめの、たなの、うえから2だんめ」
 舌が回っていない掠れた声は、それだけ残し動かなくなった。塊が塊に戻ったのを見て、ウィンスは壁に目をやる。
 右も左も全て棚で囲まれているこの部屋。
「ねぇ、どっから数えて3番目なわけ?」
 つぶやいた声に返事はなかった。

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医者キャラ、アイシャ。
とにかく不健康。そして便所サンダル

2006/11/28 〔薬漬殺人鬼〕


紳士

 紳士が頭を下げた。シルクハットを取ると、胸に当てる。紳士の頭の上には一羽の白い鳩。
「鳩、ですか」
 僕はなんとも間抜けな声を上げ、思わず鳩を指差した。紳士は気にした風もなく、にこりと笑みを作った。
「そう、鳩だよ。平和の象徴だ」
 タキシードを着た紳士はまたシルクハットをかぶり、鳩を隠す。
「マジックをしたりするとか」
「んん? どうしてだい?」
「いえ、鳩だから……」
「私は世界が平和になってほしいだけだ。だからその象徴の、鳩を連れている」
 動かない表情で僕を見つめる紳士は、心から平和を願っているようにもいないようにも見え、僕は返事を濁した。
 連れている、と言っても帽子で隠れているなら鳩のいる意味がないようにも思える。いや、そもそも鳩を連れて歩いてそれを見せて回ったところで世界が平和になるとは思えない。というか、平和にしたいのなら、何もしなくてもいいようなこんな場所ではなく、戦争や紛争が起きてるところに行くべきだと思う。――きっと鳩を見せたところで何も変わらないと思うけど。
「ふむ、それでは失礼するよ。ごきげんよう、鳩の少年」
 トン、と紳士は持っていたステッキで地面をたたき、その瞬間、姿が消えた。僕はやっぱりマジシャンなんだ、と考え、それから頭にあるぬくもりと重みに違和感を覚えた。
 おそるおそる手を伸ばす。指先に触れる羽毛。くるっぽー、という鳴き声。
 訳が分からなかった。

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とあるイラストサイトさん見てたら、頭に鳩を3羽乗せた紳士がいたんです……。

2006/12/01 〔単発〕


聞こえますか、の没ネタ

「別に私がここに帰らなきゃいけない理由なんてないでしょ?」
 白いワンピースから伸びた細い腕を組み、猫が狼に食ってかかる。尻尾が真っ直ぐに立ち、少しだけ毛が逆立っていた。
 狼はやかんを火にかけ、猫を見る。
「そうじゃなきゃ、お前また他の男のところ行くんだろ」
「当たり前じゃない。そうでもしなきゃ私の寝る場所がないもの」
「だから、うちに来いっつってんだ」
 食器棚からマグカップを2つ取り出す。ココアの粉をスプーンで入れ、お湯がわくのを待つ。
 猫は組んだ腕を解かずに狼の隣りに立った。
「アンタ、私にほれてんの?」
 にやり、まるで勝ったと言わんばかりの笑みを浮かべた猫を横目で見て、それからやかんに視線を戻し、もう一回、今度は正面から猫を見た。
 その圧力の強さに、半歩だけ猫が後ずさる。
「そうだよ。俺はお前にほれてるよ。だから他の男のところに行かれるのが嫌なんだよ。ここに来いって言うんだよ。毎晩毎晩そのへんでのたれてないか探しに行くんだよ。全部、お前にほれてるからだよ」
 猫の耳が伏せられた。大きく後ろに下がって、壁に背中がぶつかった。
「ちゃんと、俺の目を見ろよ」
 壁と狼に挟まれた猫は横を向いたまま首を動かさない。震える肩に額を押しつけ狼がため息を吐いた。
「俺のこと、利用して構わないから無茶な生活だけはやめてくれ」
 鼻腔をくすぐる猫の甘い香りに、狼は疲労を感じた。

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遠い人を思い出すから、失うだろうものを得るのは怖いの

猫と狼。出会ってしばらくは経ったけど、まだそんなに仲良くない頃。

(俺の声が、私の声が、あの人の声が、聞こえますか)

2006/12/28 〔擬人化〕


猫とオカマ

 その強い視線に射抜かれるたび、このまま彼に溺れたいと思った。
「オレならお前を捨てたりしない」
 その言葉を聞く度、このまま死んでもいいと思った。それぐらい嬉しかった。
 だけど、現実は。
「馬鹿。アンタまで消されちゃうわよ」
 寂しそうな瞳に心を奪われた。血に染まった手足なんて気にならない。目が合って、私以上に死にたくて、でも私以上に死ねなくて、楽になりたいのに楽になれなくて。
 どうにかして、彼についていかねば、と思った。私のすべてを彼に差し出したい。彼が幸せになってくれるのなら。
 抱き上げてくれる大きい腕が心地よくて、私は、私が幸せになれる道を、捨てたのだ。

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にゃんにゃん

2007/02/12 〔擬人化〕